予防接種・渡航ワクチン

予防接種とは

予防接種とは

予防接種は感染症の予防、発病防止に加えて、発病した場合の重症化を防ぐことを目的として行います。特にご高齢の方、小さなお子さん、免疫力の低下している方は、感染しやすい・重症化しやすいケースと言えます。象になっている場合には積極的に予防接種を受けることをおすすめします。
予防接種には、自治体の公費により無料で受けられる定期予防接種と、自費による任意予防接種があります。
当院では、インフルエンザ、肺炎球菌、帯状疱疹、B型肝炎、A型肝炎、麻疹、風疹、おたふくかぜなどに対する予防接種を行っています。お子様から大人まで接種を行います。お気軽にお問合せください。ご希望のワクチンがございましたら、できる限り対応させていただきます。
お子様のワクチン接種は6歳以上とさせていただいています。
取り寄せになるワクチンもありますので、まずは電話でお問い合わせください。
なお、基本的にはワクチンのご希望をうかがってから取り寄せを行っています。したがってご希望を伺ってから接種まで少なくとも数日の余裕をみていただきたく存じます。
また一旦ワクチンを希望された後のキャンセルはお断りしており、その場合はワクチンの料金はいただくこととしております。ご自身やご家族の希望されるワクチンの種類やスケジュールは十分確認のうえでお申し込みいただくようお願い申し上げます。

インフルエンザワクチン

インフルエンザウイルスの感染予防・発症した場合の重症化を防ぐことを目的とした、任意接種の予防接種です。65歳以上などでは一部費用が助成されます(神戸市に住民票がある方に限ります)。
ご高齢の方は、インフルエンザの重症化により肺炎を合併することがありますので、毎年の接種をお勧めします。その他の年代の方にもお勧めしたいワクチンです。例年は冬場に流行することが多く、ワクチンの効果が期待できるのが接種後2週間から5か月間程度であることを考えると、流行に備えて12月中ごろまでに接種されることをお勧めします。大人は1回、子供は4週間あけて2回接種が必要です。

肺炎球菌ワクチン

肺炎の原因菌として一番多いのが肺炎球菌です。体調不良のとき・持病が悪化したときなど抵抗力が落ちた時に感染しやすくなります。特にご高齢の方は発症すると重症化するリスクが高いです。
定期予防接種に使用されるのは23価のワクチン(ニューモバックスNP)です。1回の接種での効果持続の目安が5年であり毎年接種する必要はありません。5年ごとの定期接種が必要です。
令和6年度からは神戸市の助成制度の対象者は65歳の方(65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日まで)に変更となります(これまでは本年度に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の誕生日を迎えられる方が対象でしたが経過措置期間が終了となり65歳以外の方は助成対象でなくなりましたのでご注意ください)。
心臓、腎臓、呼吸器の機能、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する60~64歳の神戸市在住の方はこれまで通り助成対象となります。
なお13価のワクチン(プレベナー)は1回のみの接種で任意接種(自費診療)となります。

帯状疱疹ワクチン

乾燥弱毒水痘ワクチン(生ワクチン)に加えて、不活化ワクチンであるシングリックスが使えるようになりました。シングリックスは費用は高いですが、帯状疱疹や帯状疱疹になったあとの神経痛に対しての予防効果の高いワクチンです。帯状疱疹は免疫力が落ちた時などに幼少期にかかった水ぼうそうのウイルスが再び活性化して発症し、80歳までに3人に1人が発症します。
令和6年度より神戸市独自の帯状疱疹ワクチンの費用補助が開始されます。対象者は接種日時点で神戸市に住民登録のある50歳以上の方です。対象ワクチンは乾燥弱毒水痘ワクチン及びシングリックス筋注用(不活化ワクチン)で、助成額は4,000円を1人1回限りとなります。シングリックスは2回の接種が必要ですが1回のみ助成を受けることができます。

B型肝炎ワクチン

HBVに感染している母親から生まれた子供、血液や体液に接する可能性の高い職種には接種が推奨されていましたが、2016年以降は新生児に対する定期接種となりました。しかしそれより年長の世代の多くには免疫がありません。高率にウイルスに対する抗体が獲得されます。

コロナワクチン

新型コロナウイルスによる重症化を防いだり、発熱やせきなどの症状が出ること(発症)を防ぐ効果があります。 ウイルスのタンパク質をつくるもとになる遺伝情報の一部を注射します。 それに対する抗体などが体内で作られることにより、ウイルスに対する免疫ができます。

その他

成人:麻疹・風疹・水痘・おたふくかぜ・日本脳炎など(自費診療)

ワクチンの詳細

ワクチン 種類 回数 間隔

価格(1回あたり)

A型肝炎 不活化ワクチン 3回 2回目:2~4週 3回目:6か月 8,000円
B型肝炎 不活化ワクチン 3回 2回目:4週 3回目:6か月 8,000円
狂犬病 不活化ワクチン 3回 2回目:4週 3回目:6~12か月 15,000円
破傷風 不活化ワクチン 2回 2回目:1か月 3,000円
破傷風+ジフテリア 不活化ワクチン 3回 2回目:3~8週 3回目:12~18か月 4,000円
日本脳炎 不活化ワクチン 3回 2回目:1~4週 3回目:1年 7,000円
ポリオ 不活化ワクチン 4回 過去の接種状況により異なる 9,000円
麻疹 生ワクチン 2回 5,500円
風疹 生ワクチン 2回 5,500円
MR(麻疹風疹混合) 生ワクチン 2回 10,000円
おたふくかぜ 生ワクチン 1~2回 6,000円
水痘 生ワクチン 1回 9,000円
帯状疱疹 生ワクチン 1回 9,000円
帯状疱疹 不活性ワクチン 2回 2回目:2か月あけて 25,000円
肺炎球菌(PPSV23) 不活化ワクチン 1回 8,000円
肺炎球菌(PSV13) 不活化ワクチン 1回 10,000円
HPV(2価、4価) 不活化ワクチン 3回 15,000円
HPV(9価) 不活化ワクチン 2回または3回 25,000円
髄膜炎菌 不活化ワクチン 1回 23,000円
狂犬病 不活化ワクチン 3回(曝露前) 15,000円
三種混合 不活化ワクチン 4回 4,000円

接種料金は現時点でのものです。諸事情により変更する場合があります。予めご了承ください。
料金は税込み価格です。
当院は現在インボイス制度には登録していません。また自費診療の請求書・領収書には消費税については記入しておりません。

渡航外来について

渡航外来についてコロナ禍で海外との往来が減少はしていますが、コロナウイルス流行以前は近年海外渡航される方が増加しており、アフター・コロナの時代には再び増加することが予測されます。当院は院長が日本渡航医学学会の認定医療職として認定されており、一般内科診療・消化器内科・内視鏡診療以外に、トラベルクリニックとして海外旅行、海外出張・派遣、留学などの海外渡航者の皆様の予防医学的な診療も行っています。具体的には、

  • 渡航される方の健康指導
  • 渡航先の感染症情報をはじめとした情報提供
  • 必要とされるワクチンの予防接種
  • 薬剤の処方(マラリア予防薬、高山病予防薬、その他)や準備の指導
  • 英文診断書の作成
  • 海外渡航前に求められる新型コロナウイルスのPCR検査

などです。帰国後の健康相談についてもご相談ください。
なお渡航外来における診察・ワクチン接種・薬剤処方・診断書作成などは自費診療となります。

渡航前のワクチン予防接種

ワクチンの予防接種海外渡航の際には感染症に対する留意が必要です。渡航先・滞在期間・活動内容によりますが、ワクチンを予防接種することが感染症のリスクや重症化のリスクを下げることが推奨されます。また国・地域によっては入国条件として予防接種証明書が必要な場合があります。
 ワクチン接種には生ワクチンと不活化ワクチンという種類があり、不活化ワクチンはいつ接種しても良く同時接種も可能ですが、生ワクチンは同日接種をしない場合は他の生ワクチン接種は4週間以上間隔をあけなければなりません。新型コロナウイルスワクチン接種前後は2週間間隔をあけなければなりません。また不活化ワクチンは2,3回接種が必要なものが多いです。そのため海外渡航の予定が事前に分かっている場合はなるだけ2~3ヶ月前には接種の前にワクチン接種の種類やスケジュールについてご相談させていただきます。取り寄せが必要で準備に時間がかかるワクチンもあります。そのうえで改めて別日にワクチン接種を行います。まずは電話でお問合せ下さい。
※麻疹、風疹、おたふく風邪、水痘の発症経験がない場合は抗体検査を受け、免疫がなければワクチン接種を受けておきましょう。
※Tdap、腸チフスワクチン、ダニ媒介性脳炎ワクチンなど日本で未承認のワクチンは当院では取り扱っておりません

予防薬

マラリア予防薬

  • アトバコン・プログアニル配合錠(マラロン配合錠)

予防薬の適応になる方は、マラリアの感染リスクがある地域に1週間以上滞在される方です。最も有効で副作用の少ないマラロン配合錠が第一選択になりますが、薬価が高いため滞在中~帰国後1週間まで内服すると費用が高額になります。

高山病予防薬

  • アセタゾラミドナトリウム(ダイアモックス)

平地を出発点として短期間で3000m以上の高所に行く場合に予防薬の対象となります。前日に内服を開始し、最長4日間服用します。

渡航における健康診断

海外に6ヶ月以上業務のため滞在される方は、赴任前および帰国後に健康診断を受けることが法律で義務付けられています。

一般健診

検査項目 基本セット
問診

身体測定

(身長・体重・視力・聴力・血圧・腹囲測定)

血液検査

(AST(GOT)、ALT(GPT)、γGPT、

総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、

中性脂肪、血糖、尿酸、末梢血液一般)

尿検査(蛋白定性、糖定性、ウロビリノーゲン定性、潜血反応)

心電図

胸部レントゲン(単純)

料金

9,800円

 

オプション

オプション検査 価格
腹部エコー 6,000円
内視鏡検査(胃カメラ) 13,500円

渡航外来の具体的なご相談内容

  • 渡航外来の具体的なご相談内容海外渡航前に健康診断を受けるように言われた
  • 海外渡航を予定しているが行き先の衛生環境が心配
  • 海外への出張・派遣が決まったが、どんなワクチンを打てばいいのか分からない
  • 留学先から事前に摂取するワクチンのリストが届いたため相談したい
  • 英文診断書が必要なので相談したい
  • 渡航先で高山病が懸念されるような標高の高い高地や山岳に行く予定がある
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